投稿者 : 応天門次郎投稿日 : 2025年2月3日

　口数は多からず、少なからず。だが、その、客の心の半歩先をことごとく正確に突く受け答えは、この女性の聡明さを、表さずにはおかない。
　お遊びは、その、女性らしいしなやかな振る舞い、控えめで上品、甘美なる身のこなしが、この部屋を、正に楽園の花園に変えていく。
　花園には天からの贈り物か、久しく忘れていた柔らかな日の光が、そこかしこに次々と降り注がれる。
　そして、とりとめのない会話と共に、二人手をとり、そこを、お散歩。

　ああ、ここは楽園、西川口の店。
　男子に生まれて、これ以上の喜びはない。

　

投稿者チェックセレクト